分光放射照度計 CL-500A(コニカミノルタ (旧コニカミノルタオプティクス)


分光放射照度計 CL-500A(コニカミノルタ (旧コニカミノルタオプティクス)

照明光源の演色性評価測定に最適な小型・軽量の分光放射照度計です。
光源の平均演色評価数、照度(lx)、相関色温度(K)、色度(xy)の測定及び表示が可能です。

 分光放射照度計CL-500Aは、光の演色評価数、相関色温度、色度、照度(JIS一般形AA級)、三刺激値、主波長刺激純度、ピーク波長、分光放射照度値(360nm~780nm 1nmピッチ:外部出力のみ)の測定が可能な分光放射照度計です。 標準装備されているソフトウェアを使用することで、測定データをエクセルに直接取り込んで自在に処理ができるのはもちろん、分光波形・分光放射照度値表示、演色評価数のグラフ・レーダーチャート表示、LEDビニング機能、多点測定(最大10点)システムの構築等が簡単に行えます。

機種名 分光放射照度計
型番 CL-500A
メーカー名 コニカミノルタ (旧コニカミノルタオプティクス)


  特長

小型・軽量のハンディータイプ

 本体の重量が350gと計量なので、携帯が容易で手持ち測定が可能です。



JIS/DINに準拠

 照度計として、JIS C 1609-1:2006 一般形AA級照度計、DIN 5032 Part 7 class Bに準拠した小型・軽量の分光放射照度計はCL-500Aが世界で初めてです。


PC不要の一体型測定器

 パソコンを使えない環境でも、本体だけで演色評価数や色温度を求めることが可能です。
 また、分光放射照度の波形、ピーク波長も確認することができます。



データ処理ソフトウェア CL-S10wを標準装備

● 簡単・便利なエクセルアドインソフト

 CL-500Aの測定データをExcelに直接取り込め、取り込んだデータはExcelにて自在に処理が可能です。
 CL-500Aとは標準付属のUSBケーブルでPCと接続して使用します。



● 分光波形を表示

 ピーク波長がわかるので、光源を精度よく分類・選別できます。
 また、1nmごとの分光放射照度データも表示できます。



● 演色評価数に関する豊富な表示形態

 演色評価数を視覚的にわかりやすく表示。
 平均演色評価数Raと特殊演色評価数 Ri(i =1 ~15)が一目でわかります。



● LEDビニング機能を装備

 LED業界で最も課題となっている色ばらつきを定量的にとら
 えるとともに、ランク分けを可能とする機能を搭載。



● 複数台接続で多点測定に対応
 CL-S10wを使えば、CL-500A本体を複数台接続して多点測定管理が可能です。最大10台まで接続できます。
 ※ 11台以上はSDKで対応可能です。



演色性評価測定が簡に測定できます。

● 演色性とは


 古来より、人は物の色を比較するときには太陽光の下で、物を並べて比較(比色)してきました。 照明として、たいまつやろうそく、白熱灯など色々な光を
 使ったりしてきましたが、太陽光の下で比較(比色)することを標準としていることには変わりはありません。

 近年、蛍光灯だけでなくLEDが照明ランプとして採用されてきています。このような、新しい照明ランプも含めて、太陽光と比較して物を見たときに、その
 照明の色の見え方の特性を表現する言葉が「演色性」であり、太陽光に似た色の見え方をする照明ランプを「演色性の良い(高い)ランプ」と言います。

 演色性を数値化し、客観的判断基準として設定されたものが演色評価数です。
 演色評価数とは、評価したい光源と規定の基準光源との比較で、評価したい光源が演色評価用の色票を照明したときに生じる色ずれを、指数として表した
 ものです。数値 100が最大で、演色性の色ずれが大きくなるに従って数値が小さくなり、太陽光のもとでみえる自然色とかけ離れた見え方になります。
 ※ 評価したい光源と同じ色温度の基準光(黒体軌跡上の光、もしくは太陽光に相当する光)


● 演色評価数には平均演色評価数(Ra)と特殊演色評価数(R1 ~ R15)があります。




  用途

  • ・有機EL(OLED)・LEDなどの各種照明の演色性・色温度・色度・照度測定
  • ・積分球を使用した全光束測定・配光測定装置用センサー
  • ・プロジェクタの光源の研究・色検査
  • ・検査装置内の分光器センサー
  • ・LED看板(サインボード)の開発・品質管理・メンテナンス
  • ・心理学実験環境のチェック
  • ・照度計T-10シリーズ、色彩照度計CL-200/200Aの基準器



  仕様

● 本体
型名 分光放射照度計 CL-500A
照度計の階級 JISC 1609-1: 2006 一般形 AA 級照度計に準拠 ※1
DIN 5032 Part7 classB に準拠
測定波長範囲 360 ~ 780 nm
出力波長間隔 1nm
スペクトル波長幅 約10 nm(半値幅)
波長精度 ±0.3nm(JIS Z 8724 で規定される 435.8 nm、546.1 nm、
585.3 nm ※2 での重心波長) ※3
測定範囲  0.1 ~ 100,000 lx(色度表示は 5 lx 以上)
確度 ※4,5
(標準イルミナントA)
Ev(照度 ) :指示値の ±2% ±1digit
xy:±0.0015 (10 ~ 100,000 lx)
xy :±0.002 (5 ~ 10 lx)
繰返し性(2σ) ※4
標準イルミナントA)
Ev:0.5%+ 1digit
xy:0.0005 (500 ~ 100,000 lx)
xy :0.001 (100 ~ 500 lx)
xy :0.002 (30 ~ 100 lx)
xy :0.004 (5 ~ 30 lx)
可視域相対分光応答度特性(f1') 1.5%以下
斜入射光特性(f2) Ev:3%以下
温度特性(fT) Ev:指示値の ±3%
xy :±0.003
湿度特性(fH) Ev:指示値の ±3%
xy :±0.003
測定時間 SuperFast モード:約 0.2 秒(PC 接続時のみ)
FAST モード :約 0.5 秒
SLOW モード :約 2.5 秒
露光時間自動設定(高精度)モード:約 0.5 ~ 27 秒
表示モード XYZ、X1oY1oZ1o、 Ev xy、Ev u'v'、主波長、刺激純度、Ev、相関色温度、 uv、平均演色評価数Ra、特殊演色評価数 Ri(i=1~ 15)、分光グラフ、ピーク波長
(XYZ)、(X1oY1oZ1o)(Ev xy)、(Ev u'v')、ランク表示
その他の機能 本体データメモリ(100 データ)、ユーザー校正(PC 接続時)、連続測定(PC 接続時)、オートオフ機能
表示言語 日本語、英語、中国語
インターフェース USB2.0
電源 内蔵リチウムイオン電池 ※動作可能時間:6時間(新品フル充電時)
AC アダプタ、USB バスパワー
使用温湿度範囲 -10 ~ 40°C、相対湿度 85%以下(35°Cのとき)/ 結露しないこと
保管温湿度範囲 -10 ~ 45°C、相対湿度 85%以下(35°Cのとき)/ 結露しないこと
大きさ 70(幅)×165(奥行き)×83(高さ)mm
質量 350g
 ※1 「7.6.3 応答時間」については、測定速度モードが FAST モードの場合に適合
 ※2 585.3 nm は、近接の 587.6 nm で代用評価
 ※3 当社試験条件において(ゼロ校正後の温度変化 2°C以下)
 ※4 露光時間自動設定(高精度)モード
 ※5 Ev(照度)は直線性


● CL-S10w
種類 Excelアドインソフト
・本ソフトが動作するためには Excelが必要です
動作環境  Excelが動作する以下の環境が必要です
※( )内は OS 言語環
Windows XP+Excel 2003(日本語、英語、中国語)
Windows 7+Excel 2010(日本語、英語、中国語)
・Excel の動作環境詳細については、Excel の仕様をご覧ください。
制御可能  CL-200A、CL-200、CL-500A
※CL-200では一部使えない機能があります。



  構成品

標準構成品 本体(CL-500A)、受光窓キャップ(ストラップ付/T-A13/本体に装着済み)、リストストラップ(CR-A73/本体に装着済み)、ACアダプター(AC-A305F/USB仕様)、USBケーブル(A-Bタイプ/2m)、データ管理ソフトウェアCL-S10w(CD-R)、ソフトケース(FD-A05)、収納ケース、取扱説明書(本体/CL-S10w)、ご使用の前に(CL-500A)、インストールガイド (CL-S10w)
 ※対応OS:Windows8まで