レーザ誘起ブレークダウン分光計 LIBS Z200(SciAps)

レーザ誘起ブレークダウン分光計 LIBS Z200

特許技術のアルゴンガスパージで正確な合金判別が可能
小型軽量で分析結果をその場で確認!

 強力なレーザーでアルミニウム合金を含む、各種の合金を短時間で元素分析します。炭素なども測定可能です。また、従来のハンドヘルド型分析計において問題となっていたサンプル表面の汚れをクリーニングレーザーによって取り除くことが可能です。
 ※わずかですが、サンプルに照射痕が残りますのでお取り扱いの際にご注意ください。

機種名 レーザ誘起ブレークダウン分光計
型番 LIBS Z200
メーカー名 SciAps


  特長

  • ・低合金鋼中の炭素を0.12%の検出限界にて分析することが可能!
  • ・重量1.8kg(バッテリ含む)の軽量ハンドヘルド型で持ち運び簡単!
  • ・X線・放射線は使用してないので安全にどなたでもご使用いただけす。
  • ・ハンドヘルド型の蛍光X線分析では測定が難しい軽元素も測定可能です。(リチウム・ベリリウム・マグネシウム等)

測定可能元素

 H、F、Br、Cl、O、N Rb、Cs、Sを除くすべての元素を測定可能
 ※一部条件付き(サンプルを使用して装置の校正が必要となる場合があります。)



軽元素の高効率分析

 LIBSはスパーク放電発光分光方式に近い光学発光技術です。
 電気スパークだけでなく、プラズマを発生させるレーザーを使用しています。
 発光分光分析のようにアルゴンガスをパージすることで低い検出限界を実現させるため、軽元素の高精度な分析には最適です。
 大気ベースの分析も可能ではありますが、簡易的な合金の選別のみとなります。



強力なレーザー・クリーニングレーザーにより前処理不要

 強力なレーザー技術(5-6mJ/pulse,50Hz)によって、アルミニウム合金だけでなく、各種合金分析に対応しています。
 また、サンプル表面の汚れをクリーニングレーザーによって取り除くことが可能です。
 そのため、分析前の処理が不要でサンプル表面を加工する手間が大幅に削減することできます。
 (サンプル表面の清掃・汚れの除去は正確な測定結果を得るためにとても重要です。)


操作性

 Androidプラットフォームにて製造しているため、直感的で簡単に操作することができます。




  用途

  • ・スクラップ業界
  • ・PMI検査
  • ・鉄鋼業
  • ・自動車製造業
  • ・製品の出荷検査

合金分析

 多くの合金分析には、Mg、Al、Si等の軽元素の分析が求められます。
 そんな中、当機種ではアルミ合金中のMgやSiの正確な測定が可能になっています。
 また、炭素(カーボン)の検出も可能で、 0.12% の検出限界に手分析できます。



● 検出限界データ


 ※1 低濃度の場合は別途キャリブレーションが必要な場合があります。
 ※2 Calibration not designed for trace levels of this element



  仕様

レーザー規格 IEC60825-1に基づいたClass3Bに準拠
炭素検出限界(LOD) 0.12%
炭素検出範囲 0~1%
スペクトロメーター 188nm~620nm
分析元素 H(水素)~U(ウラン) ※一部条件付き
サンプル前処理 グラインダー等での表面処理が必要
炭素測定時間 9~12秒の複数回測定(プレバーン、アルゴンパージを含む)
超小型アルゴン 125~200回測定可能 ※設定による
レーザー(Hz) 50Hz(Cleaning、Data)
測定時間 3秒(6か所測定)
モニター 4.3インチ、高解像度タッチパネル、ディスプレイ
OS Google Android
重量 約1.8kg(バッテリー含む)
ガスパージング 有(超小型アルゴンガス)
放射線・X線 無(レーザー技術のみ)
カメラ機能
通信 有(USB、Wi-Fi接続)



  構成品

標準構成品 本体、アルゴンガス、予備アルゴンガス×2、バッテリー×2、ACアダプターセット、充電器、USBケーブル、サンプル(RM CPIron-C)、サンプル(RM 1030-A)、サンプル(RM 8620-D)、サンプル(RM F5-C)、サンプルケース(成分シート付)、サンプル(317L)、取扱説明書(ユーザーガイド)、取扱説明書(Drift Correction)、収納ケース